忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

某国営放送局は何の関係もなく、引きこもりから抜け出そうという話。

ひきこもりの佐藤達広を中原岬が更生するという、良さげな内容なのだが、岬には色々と問題があり……。2人は人生を嘘で塗り固めて生きてきたため、人格崩壊寸前まで心が病んでいる。で、岬は自分よりもダメそうな達広を見つけ、あるプロジェクトを開始する。最高の幸せを手に入れ、それを捨ててどん底に堕ちるという。

最初の方はとにかく笑えた。何だかんだ言いつつ、岬は達広が好きになるのだ。達広の母親に会ったときも、その後の嘘のデートでも、花火大会に誘うときも。随所で彼女の気持ちが伝わるが、嘘をつくことしかできず、歪んだ愛情を向けてしまう。ここで2人が少しでも素直になればうまくいくのに。重度の精神障害が邪魔してさらに悪循環を生んでいく。

右往左往し、単行本8巻もかけて、ようやく相手を失いたくないと感じるようになり、少しだけ素直に、一歩前に進む勇気を持つ。ひきこもりから抜け出したとは言えない結末だし、2人は結局つき合うのかもはっきりしない。ただ、嘘で塗り固めた人生から少しは抜け出せた。ただそれだけだ。

8巻もあってほんの少ししか話が進まないなんて、読者をなめてるようにしか思えない。ギャグ、引きこもりからの脱却、歪んだ恋愛と3つの軸があるが、何を主軸にしてるのか分からない。軸を1つにすればもっとしっかりした話になったのにな。まあ、消化不良だが、笑えたから良しとしよう。


ひきこもりは私にとってけして他人事ではない。病気で、寝たきりで、ずっと入院し、ほとんど出かけず、人とあまり関わりたくないとさえ思っている。病気だからと思う人もいるだろうが、それは違う。同じ病室のA氏は友達がたくさんいるし、社交的だし、出かけるのも好き。彼にとっては病気は足かせにしかならない。だが、私の場合は病気で自由はなくとも生活は保障され、介護や看護で必ず人と関わる。病気は、まっとうな人としていられる救いの手なのだ。病気だから辛うじて引きこもりにならずにいられる。ひきこもりとは私の側に常に存在している物なのだと。

PR
この記事にコメントする
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
はじめまして^^
確かにマンガの方はアレでしたけど、アニメはおもしろいですよ~
yazu 2008/09/02(Tue)16:12:17 編集
この記事へのトラックバック
TrackBackURL:
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カウンター
プロフィール
HN:
やっちん
年齢:
43
性別:
男性
誕生日:
1981/01/19
趣味:
アニメ鑑賞 ゲーム 読書
自己紹介:
難病筋ジストロフィーを病気に持ち、専門病院で療養している。というと可哀想に聞こえるが、テレビやパソコンを自由に出来るため、楽しく生活している。そのため、趣味に事欠かない。
体力的、機能的に制限があるので本当の自由とは言えないが。
フリーエリア
最新コメント
[03/02 タムタム]
[10/29 やっちん]
[10/27 でばねずみ]
[06/23 サメ]
[06/03 サメ]
最新トラックバック
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]
Copyright(C) やっちんの生息日記 All Rights Reserved