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…………あれ? タイトルが変わってる?

最新刊が発表された時の1番の感想がそれだ。実際に読んでみても、タイトルを変える意味が分からない。何の狙いがあってのことだろうか。

今巻は次のエピソードに向けてのつなぎとして描かれている。一方通行と浜面が主役の、学園都市暗部での物語。内容はまあ大した話ではないんだが。終わりだって妙にあっさりしていて物足りない感じ。もうちょっと感動的な演出があってもいい気がするが、彼の存在自体がギャグのような物なのでこれはこれでアリか。

最近のパワードスーツはオブジェクト化している気がする。それを意識してか、冒頭でお馬鹿2人がゲスト出演。事前にヘビーオブジェクトを読んでいたので大爆笑してしまった。著者は他の作品を書きたくて仕方ないのかな。そう思わせるシーンばかりだ。戦闘が対オブジェクトに似すぎていて、禁書目録らしからぬ印象が強い。科学が超能力から兵器へとシフトしつつある。このままでいいのかな。

出番の無かった美琴の動向が気になる。ぶっちゃけ、当麻よりも。次巻は一体どうなるのか。楽しみに待つとしよう。

新約 とある魔術の禁書目録 (電撃文庫)
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禁書目録の鎌池和馬が描く新作、ヘヴィーオブジェクト 。と言っても一昨年から始まったシリーズらしいので話題にするのはちょっと遅いかな。今のところ三巻まで発売されていて、つい先日手に入れたのでさっそく感想を。

国連が崩壊し、世界が泥沼の戦争状態になった時代。現代兵器は今や主戦力にあらず、オブジェクトという巨大機動兵器に取って代わる。オブジェクト同士の戦いが勝敗を決める、ある意味スマートなものが定石となっていた。このオブジェクトという兵器、その強さは以上だ。現代兵器が束になっても敵わず、核兵器にも耐えうる。レーザーやプラズマ、レールガンが主兵装という化け物だ。そんな化け物に立ち向かい、初めての偉業を成し遂げる一工兵の物語。

主人公のクウェンサー、相棒のヘイヴィア、彼らの部隊が運用するオブジェクトのエリート(搭乗者)の少女ミリンダ、指揮官のフローレイティアの4人を中心に描かれている。色々あってクウェンサーとミリンダは仲良しになるのだが、ミリンダの立場上の問題とクウェンサーの究極的な鈍感さで進展する気配もない。ミリンダがやきもきし、嫉妬に苛まれる姿はとても癒される。年相応の可愛らしさというか何というか……。

しかし、この物語の主軸は戦争。ひとたび戦闘が開始されれば、その激しさに息を呑むばかり。戦死者も続出、禁書目録とは正反対の凄惨さがある。基本はオブジェクトの戦いだが、自軍が不利になるたびにクウェンサーが大活躍。時にはミリンダと協力し、時には相棒と銃や爆弾で門外不出の快進撃。オブジェクト以上の脅威を秘めているのだ。その正体は設計を学びに来たただの学生というのだから驚きだ。その学生の活躍は今後も非常に楽しみだ。はたしてミリンダが報われる日は来るのだろうか。

ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)
ヘヴィーオブジェクト採用戦争 (電撃文庫)
ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影 (電撃文庫)
SFテイストの青春小説もなかなか良いもので……。最近のライトノベルはラブコメ率が非常に高いのだが、そんなラブコメ作家の上月司が描く青春小説がこれ。

レイヤード・サマー (電撃文庫)

真冬に真夏の作品を出すなんて思い切ったことをするな、とちょっと感心して見たり。ライトノベルだから軽い調子で読めるのも、良い味を出す要因に思える。

舞台は現代のありふれた日常。ほっとけない体質の涼平、幼馴染みの野々子、いつまでも煮え切らないまま幼馴染みという関係を続けていた2人の前に1人の少女が現れる。少女、庵璃は未来から殺人鬼を追って来たという。そして近い将来涼平は殺されるという。それまでの日常は破壊され、2人の関係にも変化が……。涼平の行動が事件に関わる全ての人に様々な変化をもたらしていく。

魅力的な女の子達と涼平との関係の変化、心情の変化は見物で、最後まではらはらどきどきさせてくれる。昨今のライトノベルは単巻の刊行だとなかなか人目に触れられにくくもあり、人気作になるのは難しいだろうが、かなり面白かった。ファンならずとも読むに値する作品だ。
最近”ましろ”に激はまり中。

これだけで何の話か分かった人は間違いなく超能力者だ。それかアホか……で、何のことかというと、最近読んだライトノベルの話なのだ。

さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫)

タイトルだけ見るとちょっと怪しい雰囲気があるが、歴とした(?)普通のラブコメだ。ラブコメとは言ってもよくある”ラブでコメディ”な話ではなく、”ラブ”と”コメディ”の奥の深い物語。ラブの部分は恋愛小説にまったく引けを取らないほど切なくていい話だ。その作品に出てくるヒロインが”ましろ”だ。

ましろにはまる理由。それは、見た目の可愛さもあるが、1番の魅力は何と言っても違う常識の中で生きている希代の天才ということ。画家の世界で成功を収めた天才少女がその地位を捨てて漫画家を目指す。そんな凄い人間なのに、日常生活はかなりのレベルで介護が必要な天然娘なのだ。どれだけ凄いのかというと、毎日のように寝落ちする為朝起こすところから始まり、ほっとけばパンツをはかないのは当たり前。毎日の着替えは主人公の空太が用意している。風呂掃除をすれば水害を引き起こす。誰かの手を借りねば生存不可能。絵を描くことだけを目的としたマシーンのようなのだ。

そんな少女がさくら荘に来て、空太と出会う。そして、少しずつだけど変わっていく……これは天才と凡人の甘くて切ない(?)恋の物語。その他のキャラも魅力的で、見てると頬も緩みっぱなしになる。宇宙人とか外国産の悪い虫とかメイドちゃんとか。

ましろは自分の中で育まれていく未知の感情に戸惑い、空太は彼女の気持ちに気付き両想いながらも自分の気持ちを伝えられずにいる。少しでもその背中に追いつき、隣に並びたい空太。いつでも傍にいて欲しいと願うましろ。一度生まれてしまった感情を消すことは出来ず、空太の存在抜きには生きられないましろにどう応えていくのか。天才ゆえの悩み、そんな天才に恋したゆえのジレンマ、それらの感情が上手く調和して物語を形作っている。ライトノベルと侮る無かれ。コメディでもあるのでふんだんに盛り込まれた笑いも一見の価値あり。

昨年の一月に始まったこのシリーズも現在では4巻まで刊行されている。最近ようやく本を読めるようになったので、昔のように少しずつ種類を増やしていっている。それもあって一年遅れで手に取ったのだ。選ぶ参考になるかと思って買ったこのライトノベルがすごい!2011でも16位と、発売されたばかりで高順位を取った人気作品だ。2年以上の知名度有りの作品に囲まれながらの順位。そして新作の中では2位。(ましろ人気は42位とまだまだだが)大きな期待を持たれてる作品のようだ。それだけに、今後の展開が気にかかる。

さくら荘のペットな彼女 2
さくら荘のペットな彼女 3
さくら荘のペットな彼女 4
三巻に渡って刊行された禁書目録ロシア編。元々熱い男だけど、今回の当麻はめちゃくちゃ格好良かった。片腕がちぎれたりと散々な目に遭っていたが、何かよく分からん力で復活。フィアンマにも勝利を収め、その後も彼らしさ爆発。ようやく美琴と再会したときはジーンと心の奥を揺さぶられた……のだが……


なんじゃ、そりゃ!!


思わず叫ばずにはいられない急展開。当麻が……当麻が……! 北極海にゲコ太のストラップだけがむなしく漂うのであった。


今回一番成長したのは浜面ではないだろうか。惚れた女を守り、かつての仲間の心を救い、現地民と心を通わせる……何の能力もない彼が大きな力に立ち向かう、確かな手応えを感じられたはずだ。アクセラレータも十二分に活躍している。彼女を救うシーンは特に見物だ。

そんなこんなで終わったロシア編。そういえば当麻が日本を離れて五巻ほどになる。帰れるのはいつになることやら。


とある魔術の禁書目録(インデックス)〈22〉 (電撃文庫)
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やっちん
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性別:
男性
誕生日:
1981/01/19
趣味:
アニメ鑑賞 ゲーム 読書
自己紹介:
難病筋ジストロフィーを病気に持ち、専門病院で療養している。というと可哀想に聞こえるが、テレビやパソコンを自由に出来るため、楽しく生活している。そのため、趣味に事欠かない。
体力的、機能的に制限があるので本当の自由とは言えないが。
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