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『さくら荘のペットな彼女』の著者、鴨志田一が描く新作小説。これがまた風変わりな作品で、実際に存在する”ディアステージ”とのコラボ企画で、そこをモデルにした舞台で繰り広げられるラブコメなのだ。ディアステージは秋葉原でアイドルを発信する場所らしいが、興味ないので詳しくは……いや、大雑把にでも分からないや。勝手に調べてくれ。

「放課後あいどる 僕と生徒会長のxx」

友人の付き添いのつもりでバイトの面接を受けに来た成田佑介。謎の店長の言動に困惑しつつも採用となった彼は、そこでアイドルとして働くほーちゃんと出会う。実は彼女は、佑介の通う高校の生徒会長、“氷の女王”の真帆だった。そんな彼らや他のアイドル達、ライバル店のアイドルをも巻き込んで展開される物語はなかなかに奥深い。今回の話で絆を深め、信頼関係を築いた佑介と真帆。2人のその後に期待だ。

お気に入りは、ばれてもないのに真帆が佑介に詰め寄るシーン。見事に墓穴を掘るのだが、そこはそれ。女子更衣室でネクタイを締めて首を人質に取るパターンは多用されるので、はらはらするのも1つの楽しみ方かも知れない。

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と、今さら驚いてみる。そして「ベン・トー」新刊を読む前にまとめ買いしていた旧刊の感想でも。全部で8冊あったのだが、文字の密度が尋常じゃなく多かったので予想以上の時間がかかった。もし読む場合は色々と覚悟がいる作品だ。というわけで。

「ベン・トー サバの味噌煮290円」

スーパーの半値印証時刻に行われる半額弁当争奪戦がこの物語の全てだ。狼と呼ばれる猛者達による熾烈を極めた戦い……その後に食される弁当の味が事細かに描かれる。マジなのかギャグなのかいまいち掴めないが。

主人公の佐藤洋が半値印証時刻にスーパーを訪れ、その戦いを目にしたところから始まる。白粉花や槍水仙と出会い、HP同好会に入り、幾多もの戦いを経て狼として成長していく。それらの戦いやドラマが笑いや感動をもたらしてくれるのだ。


何だかんだと巻を重ねるごとに色々な女の子と仲良くなっていく。だがけしてラブコメ展開にはならない。槍水は先輩として、白粉は佐藤をネタとしてしか見ず、一番親しい著莪は一見求めているようにも写るがやはり家族として、沢桔姉妹に限っては恩人であり戦友、他にも何人とも知り合うが妄想だけが先走って実を得られていない。唯一男として求めてくれた広部さんもこの先接点があるのか怪しい。尚かつ、”変態”の2つ名が新しい出会いの足かせとなっている。本人はロリコンでも変態でもマゾでもなく、スケベでへたれな思春期の男の子だ。で、結局のところ佐藤は誰が本命なの?

本作は著者の趣味なのか終始セガのことが熱く語られている。また、時折(しょっちゅう?)語られる白粉の腐女子な趣味など、とにかく強烈だ。そういうことを軽く流せるぐらいでないと読むのは難しい。それなのになぜアニメ化? と首を傾げてしまう。映像化するにあたっては、どの程度まで表現が許されるか楽しみではある。ついでに新刊も。早く手に入れなければ。
アニメはあまり面白くない「まよチキ」の著者の新作が出るということで、ファンとしては外せないと思い、迷わず購入。あまり評判は良くないようだが。

「初体験にオススメな彼女」

タイトルからして怪しそうな感じだが、ラノベなのでそういう心配はなく、とても健全な話。

ひきこもりになった主人公、桜鉄之介が高校入学を機に一念発起。目立たない生徒として”高校デビュー”しようとする。それを手助けする為に、姉が「妹を造っちゃった」と軽いノリで妹のあるみを送り込んでくる。実はあるみは生体アンドロイドであり、彼女自身も人間になりたいと高校デビューを夢見ていた。

これは、そんな悩みを抱えた幾人もの人達の”高校デビュー”を描いた青春物語。読んでると恥ずかしくなること間違いなし。さりげにまよチキネタやプロレスネタなど著者の趣味(多分)がうかがえる。そういうのを探すのも楽しみの1つだ。
最終選考にも残らなかった作家がデビューするのは珍しいなと思う。作家や編集者の力は当然ながら、才能を見逃さず発掘する編集部に脱帽する。というわけで。


「回る回る運命の輪回る」

世界が間違った方へいかないように運命を修正する組織、ソサエティ。そこに所属するノアが主人公の野島浩平の前に現れたところから始まる。浩平は世界の歯車を狂わせるイレギュラという存在で、出会い頭に殺されそうになるのだ。

最悪の出会いから監視の為に浩平の家に居候するノア。その選択が様々な影響を及ぼし、さらなる事件を引き起こしていくこととなる。最後はとても良い終わり方をするのだが、それは読んでのお楽しみということで。

この作品の見所は、ぎくしゃくしていた浩平と幼馴染み達との関係が元通りになっていく様、それと、浩平と出会ったノアの成長を描いた部分の2点だ。特に、ノアとの関係は一番重要になる。成長が必ずしも良いことだけではない。それでも見守っていたくなる、そうさせるのがノアの魅力だ。可愛くて真面目で優秀、それでいて不器用で負けず嫌い。だが、とても深い優しさを持っている。浩平の為にとった行動を見てると、健気でいい子なのだな、と。ノアがいるから、少々暗い主軸があっても楽しんで読み進めることが出来る。最後は思わず感動してしまった。

次回作でどれだけ力をつけるか楽しみな作家だ。

少し前に完結した文学少女シリーズの野村美月、その新作を紹介する。

「”葵” ヒカルが地球にいたころ 1」

見た目ヤンキーの是光が亡くなった友達の願いを聞き、本当の気持ちを婚約者の葵に伝える、というここだけ聞けばとてもいい話だ。実際にも終始暖かい空気に包まれていて、目頭が熱くなるのを抑えられない。だが、肝心の友達ヒカルは呼吸をするかのように女性を愛する女たらしで、是光に取り憑いた幽霊だ。生前の罪の尻ぬぐいをさせられてる感が否めないが、突如として浮上した是光自身の恋の可能性や、ヒカルの死の真相など、今後の展開が気になる結末となっている。
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プロフィール
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やっちん
年齢:
43
性別:
男性
誕生日:
1981/01/19
趣味:
アニメ鑑賞 ゲーム 読書
自己紹介:
難病筋ジストロフィーを病気に持ち、専門病院で療養している。というと可哀想に聞こえるが、テレビやパソコンを自由に出来るため、楽しく生活している。そのため、趣味に事欠かない。
体力的、機能的に制限があるので本当の自由とは言えないが。
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