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新海誠の作品はなぜこうも人を切ない気持ちにさせるのか。以前の作品もそうだが、「秒速5センチメートル」は輪をかけてきつい作品だ。

転校して知らない土地に来た貴樹と明里。2人はそこになじめず、多くの共通点から次第に惹かれあう。とても大好きで大切な人。いずれは恋をして、ずっと一緒にいるだろう。そう信じて疑わない日常は、小学校の卒業と同時に明里の転校で崩れていく。

お互いがお互いを支えのように感じる中、貴樹は明里に会いに行く。その再会が今生の別れとなるとも知らずに。2人は会い、互いの大切さと愛おしさを確かめ合う。そして、それぞれの日常に。

この展開だと、大抵は大人になって再会し、結ばれる。でも、それはフィクションでの手法であり、現実ではない。この作品はとことん日常を描くところに魅力がある。

明里は新しい恋を見つけて幸せになり、貴樹は思い出に依存して前に踏み出せなくなる。2人の距離感が切なく、これほどまでに日常を恨むことない。日常は否応なしに流れて、人は変わり、相手との距離も変わる。いつまでも同じ物などあり得ないのだと。

あまりに気分が悪くなったので、見終わってすぐに笑い満載のアニメを見た。そうでもしないと自分の日常を直視できなくなりそうで。それほど切ない作品なのだ。色々と不満はあるが、作品としては非常に素晴らしい。人に勧めたいものではあるが、見る時は相応の覚悟を。

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男性
誕生日:
1981/01/19
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アニメ鑑賞 ゲーム 読書
自己紹介:
難病筋ジストロフィーを病気に持ち、専門病院で療養している。というと可哀想に聞こえるが、テレビやパソコンを自由に出来るため、楽しく生活している。そのため、趣味に事欠かない。
体力的、機能的に制限があるので本当の自由とは言えないが。
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