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最後に開腹手術をして今日でちょうど1年になる。一昨年の11月から、合計4度の腸閉塞による手術をしたことになるのだが、体力のない筋ジス患者にしては良く回復した。学会にでも発表したいものだ(それほどの内容ではないのだけどね)。そもそも、こんなに苦しむことになったのは、8年前の春の事件が原因になっている。

19才になって3ヶ月後のこと。非常に辛い腹痛に襲われ、盲腸ではないかと疑い、近くの外科病院に転院することになった。そこで告げられた病名は『十二指腸潰瘍』。軽ければ薬で治るポピュラーな病気だ。ただ、私の場合は十二指腸が破けて腹膜炎を起こしかけていたのだ。腹膜炎と言えば、ほっとけば死んでしまう状態だ。そんなこんなで初めての開腹手術をすることになったのだ。

筋ジス患者は短命のため、手術の機会が訪れる前に命を落とす。だから、私達がまさか手術なんて――というのが共通認識だ。そのため、私が手術をすると聞いたとき、仲間達は私がもう帰ってこないかも、と思ったらしい。それほど珍しいことなのだ。

で、結果的には手術は成功。ただ、腸の手術をすると腸閉塞になるリスクが急激に高まる。

破けた十二指腸を縫合すると通り道が極端に狭くなり詰まりやすくなったので、そこを回避するようにバイパスが作られた。それからは元の生活に戻ったのだが、6年後の7月に異変が起きた。食事量が減り、常に胃がいっぱいになる感覚がつきまとうようになったのだ。おそらく、この頃に私の運命は決まっていたのだろう。

腸閉塞の原因は、バイパスが癒着して機能しなくなったため、残った細い十二指腸だけで全ての役割を果たさなければならなくなったからだろう。新しくバイパスを造れば問題は解決するかもしれない。そう思ったものの、ただでさえダメージを負った腸に、癒着した部分を取り除いたり新たな手術をして負担をかけてもさらに危険な状態になる可能性が高い。今の状態が一番安定してるのだろう。

最後に手術をして1年。いつまでも元気でいられれば言うことはない。
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男性
誕生日:
1981/01/19
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アニメ鑑賞 ゲーム 読書
自己紹介:
難病筋ジストロフィーを病気に持ち、専門病院で療養している。というと可哀想に聞こえるが、テレビやパソコンを自由に出来るため、楽しく生活している。そのため、趣味に事欠かない。
体力的、機能的に制限があるので本当の自由とは言えないが。
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