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禁書目録の鎌池和馬が描く新作、ヘヴィーオブジェクト 。と言っても一昨年から始まったシリーズらしいので話題にするのはちょっと遅いかな。今のところ三巻まで発売されていて、つい先日手に入れたのでさっそく感想を。

国連が崩壊し、世界が泥沼の戦争状態になった時代。現代兵器は今や主戦力にあらず、オブジェクトという巨大機動兵器に取って代わる。オブジェクト同士の戦いが勝敗を決める、ある意味スマートなものが定石となっていた。このオブジェクトという兵器、その強さは以上だ。現代兵器が束になっても敵わず、核兵器にも耐えうる。レーザーやプラズマ、レールガンが主兵装という化け物だ。そんな化け物に立ち向かい、初めての偉業を成し遂げる一工兵の物語。

主人公のクウェンサー、相棒のヘイヴィア、彼らの部隊が運用するオブジェクトのエリート(搭乗者)の少女ミリンダ、指揮官のフローレイティアの4人を中心に描かれている。色々あってクウェンサーとミリンダは仲良しになるのだが、ミリンダの立場上の問題とクウェンサーの究極的な鈍感さで進展する気配もない。ミリンダがやきもきし、嫉妬に苛まれる姿はとても癒される。年相応の可愛らしさというか何というか……。

しかし、この物語の主軸は戦争。ひとたび戦闘が開始されれば、その激しさに息を呑むばかり。戦死者も続出、禁書目録とは正反対の凄惨さがある。基本はオブジェクトの戦いだが、自軍が不利になるたびにクウェンサーが大活躍。時にはミリンダと協力し、時には相棒と銃や爆弾で門外不出の快進撃。オブジェクト以上の脅威を秘めているのだ。その正体は設計を学びに来たただの学生というのだから驚きだ。その学生の活躍は今後も非常に楽しみだ。はたしてミリンダが報われる日は来るのだろうか。

ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)
ヘヴィーオブジェクト採用戦争 (電撃文庫)
ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影 (電撃文庫)
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男性
誕生日:
1981/01/19
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アニメ鑑賞 ゲーム 読書
自己紹介:
難病筋ジストロフィーを病気に持ち、専門病院で療養している。というと可哀想に聞こえるが、テレビやパソコンを自由に出来るため、楽しく生活している。そのため、趣味に事欠かない。
体力的、機能的に制限があるので本当の自由とは言えないが。
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